2007年11月30日金曜日

恋空 その後

なんか,“恋空”の続編で“君空”っていうのがあるらしいよ.
まぁ,懲りたので読んでないが….

この前のだらだら長い“恋空”をレビューしたエントリに対し
各所からいろいろ反応があり
少しばかし反省しました.

めんどくさいんで直しませんが,あってはいけないことだと思います.
一応,作った人がいるわけで,その人に対しても失礼なことをしたなぁって
感じです.
すいません.

まぁ,こういう何を謝っているのかわからない謝罪って,八方美人的で良くない?
日本人って感じがする.

まぁ,それはいいとして,何よりも書いたおれがショックを受けています.

とりあえず,気づいてくれた人たち
あんなくだらねー読み物を細部まで読んでくれてありがとうございます.
さぞかし,時間の無駄だったでしょう.
もっと有意義に使えたあなた方の大切な時間を,
くだらないことに使ってくれてありがとう.

本文は一切直していないので,気になる方は
件のエントリのどこに間違いがあるのかを探してみてくださいな.
“恋空”を読む並みに有効に時間を使えることでしょう.

そして,オレを指さして笑うんだ….
みんなそうするんだ….絶対.
いや,知ってるよ.ほんとだよ.
だってほら,オレってアドレスからして….
あぁ,ショックだ….

2007年11月28日水曜日

恋空

今話題の恋空を読んでみた

もちろんwebで
リンクはるの面倒なんで出典はグーグル先生に聞いてください.

感想:
世界の中心で愛を叫ぶ くらいのレベルの作品です.

オレの感想を聞いた後輩曰く
“Deap Loveに似てます.”
だそうです.

読み物としては,読めません.
笑いや話の種くらいにはなります.

なにが許せないって
男はポイ捨てっていう….
ポイ捨てされる男は優しいから,何も言わないで送り出してくれるという.
素敵過ぎます.

性別を反転して書くと

女はポイ捨てっていう….
ポイ捨てされる女は優しいから,何も言わないで送り出してくれるという.

と言い換えられるわけですよ.
こうすると世界中の女性の敵です.

人の心理描写が軽すぎる点が問題.
ご都合主義にしても,あまりにも都合が良すぎる.
都合よく周りの人間が動きすぎる.
作者は,いろんな人の性格を書き分けられていない.
要はキャラが立っていない.
主要人物は三人しかいないのに….

そして,深い心理描写を追及していないので
軽い分量の作品かというとそうでもない.
読むのにすごく時間を要する.
webのページ数で1000ページにも及ぶ分量になっている.
まぁとはいえ,上記のように内容がないため
前半3行と後半3行を読みさえすればストーリーを追うことは可能である.
まぁ,多分数十ページ読み飛ばしても通じる.
携帯小説っていう形態上,そう作っているんだろうね.
そこを考えて作ってある点のみ,唯一評価できる.

ちなみにこの記事,恋空形式で書いてあります.
だらだら長く,最初と最後の各一行を読んでもらえれば内容が通じるように.

内容の話は,まぁそういうのを作りたかったんだから仕方ないかとも思う.
そういう需要があるのでしょう.
オレはいらないけど….
まぁ,許せないのは文章….

主人公の視点で話が進んでいくんだけど,
主人公の一人称が名前なもんだから,もうわけがわからない.
そして,たまに物語の視点が主人公目線ではなくなる.
主人公の目線ではなくなる瞬間がもう作者の気分次第.
そして読み手側にその変わり目が一切わからない.
いつの間にか変わっている.
そこから醸し出される読みにくさは,もはや芸術品.
たぶん,そういう技巧目当てで読む人もいるのでしょう….
いないだろうけどね….

“世界の中心で愛を叫ぶ”といい
なんでも,殺しゃイイってもんじゃねーぞ
世界の中心で愛を叫ぶとほぼ同じストーリーなのがまた….

ということを書いてみたが
面白くないかと言えば,また別の話.
○○レンジャーを見るレベルで面白い.
お決まりでむちゃくちゃな展開を笑うという種類の
卑しく品が悪い楽しみ方なら,かなり楽しめます.
もしくは,作者の想定する読者層の精神年齢に近い人.
○○レンジャーの場合は幼児で,
恋空の場合はたぶん女子高生.
そしてたぶんギャルと言われる種類の人間.

まぁ,で,飽きてきたし結論:

読んだ時間を返せ.

2007年11月12日月曜日

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス
トリツカレ男の名古屋追加公演を見に行った.

プロの舞台を劇場で見るのは,これで人生二回目.

トリツカレ男はいしいしんじさんの原作を読んだことがある.

そのときは,なんか,ほのぼのとする温かい話だなぁと思って読んでいた.
そのトリツカレ男が舞台になる.
どう,舞台で表現するんだよっ
と興味がわき,行ってきた.

キャラメルボックスをまったく知らなかったので,
いろいろ調べてこの人たちのすごさを知った.
まぁ,それは別の話.だが,かなり好印象を持っていた.

とはいえ,初めて見る劇団の芝居.変なのだったらどうしようという不安があった.

開演前の説明.たぶん前説.もう,そこから面白かった.
携帯電話チェックとか.あんなに楽しい携帯電話チェックは舞台ならではで,面白かった.
音楽までこってらっしゃる.

そして開演.
正直….
正直,演技くさくて最初は失敗したかと思った.

十数分したくらいからそんなことも気にならなくなってきた.
たぶん,ハツカネズミが出てくるあたりから.
劇に引き込ませるたった一人の俳優のカリスマ性ってすごい….

一回,面白くなってしまったら
もう時間はあっという間に過ぎていた.
ジョゼッペを演じた俳優さんの“トリツカレ”っぷりと言ったらもう
すごすぎる.
俳優さんの演技力のすごさにただただ感動した.
ギャング三人組とかもう,めちゃくちゃ面白いし.

内容も,よくあの原作から
大筋を外さずにこれだけ膨らませたなぁって感じの
原作を超えたと言えるようなパフォーマンス.
脚本家の人ってすごい

アドリブやら,名古屋独自の演出やらセリフ回し
(TOYOTAネタとか面白かった)
もう,素敵だった.

いやぁ,芝居は楽しい.
いい芝居を見せていただいた.
この劇団の次の公演もぜひぜひ見たいと思った.